2021年の確定申告で、自宅から所得税などの電子申告をした人は前年比38%増の約442万人で、税務署の申告会場で手続きをした人(約311万人)を初めて上回ったことが23日、国税庁のまとめで分かった。同庁は「新型コロナウイルスの感染拡大防止に加え、電子申告手続きの利便性向上が寄与した」とみている。
 国税庁によると、約311万人のうち、電子申告納税システム「e―Tax」を使って、税務署の確定申告会場から手続きをした人は同16%減の約270万人だった。
 一方、今年3月にe―Taxの接続障害が発生。会場で申告書面を作成・提出したのは同90%増の約41万人となり、障害の影響を受けた人も少なくなかったとみられている。 (C)時事通信社