総務省消防庁は5日、6月27日~7月3日の1週間に熱中症で搬送された人が、全国で1万4353人(速報値)だったと発表した。連日の猛暑の影響で、4551人を記録した前週の3倍を超えた。1万人を上回ったのは今季初めてで、搬送後に死亡した人は27人に上った。
搬送された人のうち、65歳以上の高齢者が8179人で全体の約57%を占めた。熱中症の発生場所は、約44%に当たる6343人が自宅の敷地内などの「住居」だった。小中高校などの「教育機関」でも741人が搬送された。
都道府県別では、東京の2030人が最も多く、次いで埼玉(1383人)、愛知(1036人)。東京都心では統計史上最長となる9日連続で35度以上の猛暑日となるなど、厳しい暑さが続いていた。
政府は熱中症を防ぐため、屋外では近距離で会話するのでなければマスクを外し、屋内でも人との距離を確保できれば状況に応じて外すよう呼び掛けている。 (C)時事通信社
熱中症搬送1万4353人=猛暑影響、前週の3倍超―総務省消防庁

(2022/07/05 18:00)