明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)は6日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、国内でワクチン未接種者に実施した臨床試験で、期待していた効果や安全性が確認できたと発表した。予定通り9月の承認申請を目指す。 
 同社は昨年10月から、ワクチン接種歴のない健康な成人への治験を開始。その結果、感染を防ぐ「中和抗体」の値が、40歳以下で高い値が得られたという。副反応についても、インフルエンザワクチンと同程度だった。
 生後6カ月以上18歳未満の子ども600人を対象にした治験も、すでに1回目の接種を終えており、5歳未満の子どもに使える新型コロナワクチンの早期実用化も目指す。(C)時事通信社