新型コロナウイルス感染の「第7波」とも指摘される急増の背景には、オミクロン株の別系統「BA.5」の拡大がある。感染力が現在主流のBA.2より強く、ワクチン接種で得た免疫を回避する恐れもあるとされる。国内の感染者は今月末にはほぼBA.5に置き換わるとみられ、厚生労働省などは警戒を強める。
 BA.5は2月に南アフリカで検出された。日本では5月、空港検疫で初確認されている。
 特徴の一つが感染力の強さだ。英保健当局によると、BA.2よりも約35%速く感染が拡大している可能性がある。置き換わりは世界各地で進み、世界保健機関(WHO)は6日、世界の新規感染者がこの2週間で30%近く増えたと明らかにした。 (C)時事通信社