ビール大手4社は12日、発泡酒、第三のビールを含むビール類の2022年上半期(1~6月)の販売実績を発表した。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた飲食店向けの販売が回復し、市場全体で前年同期を上回った。キリンビールなどの推計によると、増加幅は3%程度。上半期のプラスは、東日本大震災後の需要減からの反動で増加した12年以来、10年ぶり。
 ただ、コロナ禍前の19年と比べると、依然として13%程度のマイナスだ。業界関係者は「夜の宴会で『2軒目』に行く人が減っているほか、物価高で節約志向が強まっている」と分析する。 (C)時事通信社