12日の東京株式市場は、中国での新型コロナウイルス感染再拡大が嫌われ、幅広い業種が値下がりした。日経平均株価の午前の終値は前日比449円54銭安の2万6362円76銭と4営業日ぶりに反落。午後の取引は500円超安で始まった。
 中国ではコロナ拡大を受けて一部地域で商業活動が停止されており、市場関係者は「世界的に部品などの供給網が再び混乱するとの警戒感が出た」(大手証券)と指摘。パイプラインを通じたロシア産天然ガスのドイツへの供給が定期点検を理由に停止されたことも、投資家心理の重しになった。
 日経平均は前日まで3連騰していたため、下げ幅が大きくなった。 (C)時事通信社