東京都は14日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開き、4段階で表す感染状況の警戒レベルを最も深刻な水準に引き上げた。このレベルになるのは4月下旬以来。専門家は、現在のペースで増加が続くと、1週間後には「第6波」のピーク時を超える爆発的な感染状況になると強調した。
入院患者の増加を受け、医療提供体制についても4段階のうち上から2番目のレベルに引き上げ、「通常の医療を制限し、体制強化が必要な状況」と指摘した。
13日時点の7日間平均の新規陽性者数は、前週の約2.3倍に当たる1万110.1人。この増え方が継続した場合、1週間後には約2万3300人で「第6波」のピーク(1万8012.3人)を超え、2週間後には約5万3500人に達すると推計した。
都の調査によると、6月28日~7月4日の1週間における陽性者のうち、感染力が強いとされるオミクロン株の新系統「BA.5」疑い事例の割合は56.4%。従来主流だった「BA.2」を上回った。専門家は、新系統への感染や重症化を防ぐには3、4回目のワクチンが有効だとして、若い世代の接種加速が必要と訴えた。 (C)時事通信社
1週間後「第6波」超えも=感染レベル、最高に引き上げ―東京都

(2022/07/14 16:17)