企業再生を手掛けるニューホライズンキャピタル(NHC、東京)は15日、コロナ禍で打撃を受けた中堅・中小企業を再生する80億円規模のファンドを創設したと発表した。ファンドには中小企業基盤整備機構やきらぼし銀行、大阪シティ信用金庫などが出資。企業の過剰債務を地方銀行などから引き受け財務状況を改善、成長を後押しする。
 政府は3月、中小企業の資金繰りや事業継続を支援する政策パッケージを公表。コロナ禍の影響が大きい飲食や宿泊などの業種を重点支援するファンドの拡充を盛り込んだ。NHCが設置した「ポストコロナ・リカバリーファンド」が第1弾に当たる。
 主な投資先は、地域の雇用や経済に大きな影響がある企業やコロナ後に黒字が見込まれる企業。経営支援や債務負担の軽減などを通じて企業の財務基盤を強化、成長余力を確保する。 (C)時事通信社