【台北時事】新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き始めた台湾で15~18日、約2年半に及ぶ渡航規制の解除を見込んだ大規模な国際旅行見本市が開催されている。海外旅行好きで知られる台湾の人々。「もう3年も日本に行っていない。待ち遠しい」(50代男性)と、初日から多くの来場者が旅行商品の説明に耳を傾けた。
 見本市には、台湾内の旅行商品を扱う代理店も含め約200社が参加した。海外旅行については代理店大手・山富旅行などが、規制解除を待たずに申し込みを受け付け、解除後に支払う方式の商品を販売。同社は「日本、韓国、東南アジアといった人気旅行先が対象だ」と説明した。
 米クレジットカード大手のマスターカードが今月発表した調査によると、「旅費が上がっても海外旅行したい」と回答した台湾人は約6割に上った。そのうち約8割が最大25%の値上がりを許容すると回答、行きたい国1位は日本だった。
 台湾の1日当たりの新規感染者数は多い日で3万人台にまで減少。入境時の規制は、3日間の在宅隔離と4日間の自主防疫に短縮された。 (C)時事通信社