東京都は21日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。専門家は、急速な感染拡大により「医療提供体制が逼迫(ひっぱく)している」と指摘。4段階で表す警戒レベルを最も深刻な水準に引き上げた。このレベルになるのは3月以来約4カ月ぶり。都は、土日に検査や受診が可能な医療機関を増やすなどして対応する。
小池百合子知事は会議で「ワクチン、換気、マスク。三つのキーワードで感染防止対策をお願いする」と都民に呼び掛けた。
21日の新規陽性者数は3万1878人で、過去最多を更新。7日間平均の陽性者数も20日時点で前週の約1.6倍の1万6549.1人だった。会議では、このペースが続くと「第6波のピークを越え、経験したことのない爆発的な感染状況になる」と予測した。5~11日の1週間における陽性者のうち、感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA.5」疑い事例の割合は74.5%に上った。 (C)時事通信社
医療体制は「逼迫」=4カ月ぶり、最も深刻に―東京都

(2022/07/21 17:35)