東京都の小池百合子知事は22日の定例記者会見で、保育所や幼稚園、小学校などで子どもの新型コロナウイルス感染が判明しても、クラスター(感染者集団)が発生した場合を除き、濃厚接触者の特定は行わない考えを示した。子どもが自宅待機となることで、保護者が仕事を休まざるを得なくなることなどを減らす目的。
保育所などで感染が確認された場合の対応をめぐっては、千葉県の熊谷俊人知事も21日の記者会見で「自宅待機の有効性は低下している」として、保育所や幼稚園、認定こども園では濃厚接触者を特定しない方針を明らかにしている。
小池知事は会見で、都が確保しているウイルスの検査キットを23日にも、都内約200の医療機関に配布することも表明した。「感染拡大に伴い検査受診の相談が集中しているので、一部の医療機関ではキットが不足する事態。ニーズに応えられるようにしたい」と述べた。 (C)時事通信社
濃厚接触者、保育所は特定せず=保護者の仕事への影響軽減―小池都知事・新型コロナ

(2022/07/22 17:23)