岸田文雄首相は26日の自民党役員会で、天然痘に似た感染症サル痘」の感染者が国内で初めて確認されたことに触れ、「サル痘は物理的接触によって感染が起こり、天然痘のワクチンが有効だ。こういったことをしっかりと国民に説明していきたい」と強調した。
 政府は同日、2回目となる関係省庁対策会議を開催。今回の感染者の治療、濃厚接触者の把握など当面の対応を確認した。
 磯崎仁彦官房副長官は記者会見で「サル痘新型コロナウイルスと異なり、人から人への感染は容易には起こらない。多くの場合は2週間から4週間で自然に治る」と説明。その上で「発熱・発疹など体調に異常がある場合は身近な医療機関に相談してほしい」と呼び掛けた。空港などでの出入国者への注意喚起を徹底する方針も示した。 (C)時事通信社