コマツ=2022年4~6月期の連結業績は増収増益。ロシアによるウクライナ侵攻や中国の新型コロナウイルス感染拡大によるサプライチェーンの混乱や資材価格の高騰があったものの、販売価格の改善や為替相場の円安基調がプラスに影響した。
主力の建機事業は売上高が20%増の7136億円だった。地域別では、アジアが78%と大きく伸びたほか、米州33%増、中近東・アフリカ40%増と堅調。一方、中国はロックダウンなどを受けた経済活動の停滞により、約40%減と大きく落ち込んだ。
主要7建機の需要(推定速報値)は7%減。60%減となった中国の大幅な落ち込みが響いた。うち鉱山機械の需要は18%増。年度ではロシア周辺地域の需要減を受け、マイナスを予想する。
23年3月期の業績予想に変更はなし。説明会で森下正敏常務執行役員は「受注の動向に目立った変化は見られないが、欧米の金利上昇が需要にネガティブな影響を及ぼす可能性がある」との見方を示した。4月以降、鋼材価格が急速に上昇している点も含め、「先行き不透明感が増している」として業績予想は据え置いた。(C)時事通信社
〔決算〕コマツ、4~6月期は増収増益=価格改善や円安基調
(2022/07/29 18:06)