三越伊勢丹ホールディングス(HD)など百貨店4社が1日発表した7月の既存店売上高(速報)は、前年同月比10.6~14.6%増と全社2桁増となった。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いた上旬を中心に来客数が増えたのが主因。
 伸び率は、三越伊勢丹HDが14.6%、そごう・西武が13.9%、大丸松坂屋百貨店が12.5%、高島屋が10.6%。ただ、各社ともコロナ禍前の2019年7月の水準には届いていない。
 商品別では、宝飾品など高額品が引き続き好調。夏季休暇を控え、スーツケースなど旅行用品も大きく伸びた。
 感染が再拡大した下旬は客足が鈍化したが、多くの社は「売り上げへの影響は限定的」(高島屋)とみている。 (C)時事通信社