JR西日本=2022年4~6月期の連結決算は、純損益が578億円の黒字(前年同期は320億円の赤字)だった。4~6月期の黒字は新型コロナウイルス感染拡大前の19年以来、3年ぶり。「まん延防止等重点措置」の全面解除などで旅客が回復し、運輸収入が前年同期に比べ59%増加。加えてコロナ禍で生じた繰越欠損金に関わる繰り延べ税金資産の未計上額435億円を計上したため、増益となった。 
 売上高は前年同期比47.1%増の2971億円。営業費用は燃料高で増加したものの構造改革などで節減し、営業損益も195億円の黒字(同493億円の赤字)に転換した。
 運輸収入はコロナ前の70%まで回復。感染者数の増加や電気料金の高騰などで「先行きの不透明感は増しているが、想定の範囲内だ」(広報)として、23年3月期の通期業績予想は据え置いた。(C)時事通信社