7月の参院選後初めてとなる第209臨時国会が3日召集される。会期は5日までの3日間。新型コロナウイルス「第7波」による医療逼迫(ひっぱく)、物価高騰など懸案が山積する中、本格論戦は秋に予定する臨時国会に持ち越される。故安倍晋三元首相の国葬に関する議論は閉会中審査で行われる。
3日の参院本会議では、新たな議長に自民党の尾辻秀久元副議長を、副議長に立憲民主党の長浜博行元環境相を選出する。午後に天皇陛下をお迎えして開会式を行う。細田博之衆院議長が5日の本会議で安倍氏に対する弔詞を朗読する。
自民党は安倍氏の追悼演説を秋の国会に先送りした。当初は安倍氏の盟友として知られた甘利明前幹事長を演説に起用する考えだったが、野党側の反発に加え、足元の自民党からも異論が出たため仕切り直す。一方、閉会中審査の時期は未定。
安倍氏国葬に関する議論のため、大幅な会期の確保を求めていた立民の泉健太代表は2日の党会合で、「たった3日間。全く納得できない会期だ」と与党の対応を批判した。閉会中審査では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に絡む問題や東京五輪・パラリンピック組織委員会元理事の汚職疑惑も議論のテーマになると指摘した。 (C)時事通信社
臨時国会、3日召集=課題山積、本格論戦は先送り
(2022/08/02 15:27)