カシオ計算機=2022年4~6月期連結業績は増収減益。新型コロナウイルス感染症の影響で主力の時計事業が振るわなかったことに加え、原材料価格や物流コストの高騰が業績圧迫要因となった。
事業別では、時計事業が減収減益。実体経済の減速やゼロコロナ政策で中国の売り上げが前年同期比で半減したほか、日本も13%減と落ち込んだことが響いた。欧州や北米などは堅調だった。コンシューマー事業(教育・楽器)は、東南アジアや中南米で対面授業が復活し、関数電卓の売り上げが増加したことに伴い、増収増益となった。
23年3月期の通期業績予想に変更はない。中国でインターネット通販事業を強化するなど需要回復に向けた準備とともに、原材料価格や物流コストの上昇に伴う製品の値上げも進め、収益改善を図る。(C)時事通信社
〔決算〕カシオ計算機、4~6月期は増収減益=時計事業振るわず
(2022/08/03 16:34)