埼玉、愛知、鹿児島3県は3日、新型コロナウイルス対策の「BA.5対策強化宣言」を発出した。医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を受けた措置。政府は同日、3県のほか既に独自の医療非常事態宣言を出している大阪府の計4府県を新たに対策強化地域に指定した。
宣言の期間は、埼玉が4~31日、愛知が5~21日、鹿児島が3~31日。埼玉県は軽症者や無症状者に対し、抗原検査キットによる自己検査に基づき、オンラインで陽性と認定する仕組みの活用を呼び掛けた。
愛知県は高齢者や基礎疾患のある人らに混雑した場所への外出自粛などを要請。大村秀章知事は記者会見で「県民に行動の変容を促し、厳しい状況を脱していきたい」と強調した。鹿児島県は、帰省で高齢の親族と会う人に無料PCR検査の活用などを求めた。塩田康一知事は会見で「強い警戒感をもって、うつらない、うつさない行動を心掛けていただきたい」と述べた。
宣言は神奈川、熊本両県が2日に発出。栃木県と京都府は4日にも決定する。愛知県に隣接する岐阜、三重両県も同日以降、足並みをそろえる方向で調整している。 (C)時事通信社
埼玉、愛知、鹿児島3県がBA.5対策宣言=大阪含め強化地域に―新型コロナ

(2022/08/03 19:00)