第104回全国高校野球選手権大会は6日、甲子園球場で開幕する。午前9時に開会式が始まり、10時半プレーボール予定の日大三島(静岡)―国学院栃木(栃木)で、熱戦の火ぶたを切る。新型コロナウイルスの集団感染により、開会式は複数校が欠席し、選手の入場行進は各校の主将に限られる。
 5日午前の開会式リハーサルでは、ベンチ入り全選手の行進を前提に段取りを確認した。先導役は三田西陵(兵庫)で主将を務める女子選手の東尾凜さん、選手宣誓は横浜(神奈川)の玉城陽希主将。始球式は元プロ野球日本ハム投手の斎藤佑樹さんが行う。
 選手らは大会前に加え1試合目勝利後にPCR検査を受ける。大会前検査では九州学院(熊本)、有田工(佐賀)、帝京五(愛媛)、浜田(島根)の4校で集団感染が確認され、初戦の日程を遅らせる調整があった。5日になって県岐阜商(岐阜)の集団感染が分かった。
 大会は休養日3日を含む17日間の日程で行われる。ブラスバンドの応援は50人まで認められ、3年ぶりに一般客向けの入場券が販売される。 (C)時事通信社