国立大学の東京工業大(益一哉学長)と東京医科歯科大(田中雄二郎学長)は9日、統合に向け大学法人間で協議を開始すると正式に発表した。それぞれ理工学系と医療系で国内トップクラスの研究力を持っており、統合によって国際競争力を高め、政府が年数百億円規模で支援する「国際卓越研究大学」の認定を目指すとみられる。
 発表によると、両学長が今後の連携について議論を重ねた結果、「統合を検討すべきだ」との点で意見が一致。ただ、「歴史と伝統を有する両法人の統合検討は多面的な検証を要する」として、「最終決定は今後の協議に委ねられている」と説明した。 (C)時事通信社