千葉県の新型コロナウイルス新規感染者のうち、自己検査で陽性となった人が報告する「陽性者登録センター」を通じて確認された感染者数が、東京都分として計上されていたことが17日、県への取材で分かった。県によると、同センターの運用を始めた今年2月24日以降、8月14日までに確認された計3万2379人分に当たるという。
 県では、検査キットで陽性判定となった人がインターネット上で同センターに症状などを報告すると、医師が感染を確定し、発生届を提出する仕組みを導入。感染症法上、医療機関は患者の発生届を最寄りの保健所に出すと規定され、同センターは都内の医療機関に業務を委託していたことから、県ではなく、都の感染者として計上されていた。
 これを受け、東京都は17日以降、新規感染者全体に加え、千葉県などの「都外分」も発表することを明らかにした。 (C)時事通信社