【ワシントン時事】トランプ前政権時代から米政府の新型コロナウイルス対策を主導してきた米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長(81)は22日、今年12月をもって退任すると発表した。大統領首席医療顧問の職も同時に辞する。
 ファウチ氏は感染拡大防止のため、マスク着用「義務化」、社会的距離の確保など厳しい規制を指揮。当時のトランプ大統領の破天荒な言動の傍らで、新型コロナとの闘いの象徴になった。同時に、共和党支持者ら政府による規制強化に反対する勢力に疎まれ、自身や家族に対する殺害予告を受けるまでになっていた。
 ファウチ氏は38年にわたり、同研究所の所長を務めた感染症の権威。レーガン大統領以来7人の大統領の下、エイズウイルス(HIV)やエボラ出血熱新型コロナなどの感染症対策について助言してきた。 (C)時事通信社