JR九州は26日までに、乗客数が少ない在来線の2021年度収支を発表し、公表した13路線18区間すべてが赤字だった。赤字の合計額は51億3000万円。新型コロナウイルスの感染拡大や豪雨災害が響いた前年度に比べれば約15億円縮小したものの、採算悪化が続くローカル路線の実態が改めて浮き彫りになった。
区間別の赤字額は、日豊線の佐伯―延岡の6億5900万円が最大。次いで、久大線の由布院―大分が5億3800万円、指宿枕崎線の指宿―枕崎が4億9400万円だった。
JR九州は1キロ当たりの1日平均乗客数が2000人に満たない区間の収支を18年度分から公表している。同社は「交通ネットワークを持続可能なものとするための取り組みを進めていかなくてはならない」(広報部)と説明している。 (C)時事通信社
18区間すべて赤字=JR九州のローカル線―昨年度

(2022/08/26 16:38)