【北京時事】中国国家統計局が31日発表した8月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.4となり、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を2カ月連続で割り込んだ。新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策が景気の重しになった。
 中国では8月、コロナ感染者数が急増し、一部地域でロックダウン(都市封鎖)が再導入された。四川省や重慶市では電力不足により工場の操業が一時停止。中国人民銀行(中央銀行)も景気の下支えに向けて7カ月ぶりに利下げに踏み切るなど、経済の先行きに危機感が広がっている。
 8月の製造業PMIを構成する主要指数はいずれも節目を下回った。ただ、全体では前月に比べ0.4ポイント改善した。 (C)時事通信社