総務省は31日、国民の自由時間の使い方に関する2021年社会生活基本調査の結果を公表した。20年10月20日からの1年間で一度でも旅行したと答えた割合は49.5%で、前回16年調査から24.0ポイント低下した。2人に1人が旅行をしなかった結果について、総務省は新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛が影響したとみている。
複数回答可で旅行の種類を尋ねたところ、帰省を除く国内観光旅行は25.0%(前回48.9%)で、帰省などは14.3%(同26.0%)、日帰り行楽は40.5%(同59.3%)。海外観光旅行は政府によるコロナの水際対策が響き、0.4%(同7.2%)まで落ち込んだ。
このほか、自由時間を学習や自己啓発に充てた人の割合は前回から2.7ポイント上昇し39.6%。男性はパソコン関係、女性は家事関係の学びに時間を費やす人が多かった。家で過ごす時間が長くなったことにより、資格取得などに励む人が増えたとみられる。
調査は5年に1度実施しており、今回は10歳以上の約18万人から回答を得た。 (C)時事通信社
2人に1人、旅行せず=コロナ外出自粛が影響―総務省調査

(2022/08/31 17:59)