株式会社CureAppは本日(9月1日)、世界初の高血圧治療補助アプリCureApp HTを含む6カ月の高血圧治療指導プラグラムが保険収載され、サービスの提供を開始したと発表した。保険償還価格は、同プラグラムに対し月額2,490円(患者負担3割の場合の負担額、初月のみ2,910円)となった。同社代表取締役CEOで呼吸器内科医の佐竹晃太氏は同日に記者会見を開き、CureApp HTの概要とエビデンス、社会的意義などについて説明した。(関連記事:高血圧治療アプリの降圧効果を確認」)

保険は「6カ月の指導プログラム」に適用

 CureApp HTは、生活習慣の改善を通じて高血圧の治療を支援するアプリである。診察時に医師が「処方コード」を発行し、患者は自身でダウンロードしたアプリにコードを入力して使用する。アプリ上では、キャラクターが高血圧に関する知識や取り組みやすい生活習慣の改善行動を提示するとともに、血圧の推移を記録することができる。今回は、①CureApp HT、②血圧測定、③医師による指導−の3点を組み合わせた6カ月の高血圧治療指導プログラムに対し保険が適用された()。

図. CureApp HTを含む6カ月の高血圧治療指導プログラム

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(株式会社CureApp提供)

 CureApp HTの有効性は、高血圧患者390例を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験HERB-DH1によりエビデンスが示されている。対象をアプリ介入群(生活習慣の改善指導+アプリ介入)と対照群(生活習慣の改善指導のみ)にランダムに割り付け、登録後12週時における血圧のベースラインからの変化量を見たところ、主要評価項目の24時間収縮期血圧(SBP)、副次評価項目の起床時家庭SBPともに、対照群に比べアプリ介入群で有意な改善が認められた。

 同社は2020年12月に禁煙治療補助システム「ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」を発売し、現在は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、アルコール依存症乳がん、慢性心不全を適応症とする治療用アプリの臨床試験を進めている。佐竹氏は治療用アプリ開発の意義について、「アプリによって、診察時以外の患者データが取得可能となる。それらを学術的に利用することで、デジタル医療の発展に貢献していきたい」と述べた。

 なお、日本高血圧学会は9月1日付で、CureApp HTの使用目的や対象患者、使用上の注意事項、留意事項などを記載した「高血圧治療補助アプリの適正使用指針」を公表した。(関連記事:高血圧学会が『高血圧治療補助アプリの適正使用指針』を公表」)。

(平山茂樹)