政府は1日、新型コロナウイルス対策の空港検疫をめぐり、全ての書類手続きがスマートフォンなどで事前に完結するよう、システムを改修すると発表した。9月中旬ごろの運用開始を目指す。
 空港検疫で必要となる書類のうち、ワクチン接種証明書の情報などは、現状でも「MySOS」というインターネットサイトやスマホアプリで事前登録できる。ただ、パスポート(旅券)の情報だけは、入国時に別途、空港で読み込む必要があった。
 システムの改修で、検疫に必要な全情報の事前登録が可能となり、空港ではQRコードを示すだけになるという。
 政府は7日から水際対策を緩和。ワクチンの3回目接種を条件に、陰性証明の提出を不要とする。また、1日当たりの入国者数の上限を2万人から5万人に引き上げ、添乗員を伴わないパッケージツアーも認める。 (C)時事通信社