【北京時事】中国西部の大都市、四川省成都市(人口約2100万人)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大に対処するため、市民の外出を原則禁じる方針を発表した。事実上のロックダウン(都市封鎖)で、中国最大の都市、上海が4月から2カ月間封鎖されて以来の規模となる。
 期限は不明。1日夜から3日間、市民全員にPCR検査を義務付け、各世帯には1日1人のみ買い物のための外出を認める。同省は先月、約60年ぶりの熱波に見舞われ、水不足が深刻化。電力供給が逼迫(ひっぱく)し、現地の日系メーカーが工場の操業停止を強いられるなど、経済活動に深刻な影響を受けていた。
 中国では8月以降、コロナの流行が再燃した。当初は海南島など、人気観光地を中心に感染が広まったが、各地の大都市に飛び火。広東省深センや遼寧省大連などでは、中心部の一部が封鎖に追い込まれている。
 8月31日の中国の新規感染者は約1900人。うち四川省は200人強にとどまるが、感染力の高いオミクロン株の流行を警戒する当局は行動規制を強化し、「経済の再失速は避けられない」との見方も強まっている。ただ、習近平指導部は来月の共産党大会を控え、感染拡大を徹底的に抑える「ゼロコロナ」政策を堅持する構えだ。 (C)時事通信社