【ニューヨーク時事】米疾病対策センター(CDC)は1日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した改良ワクチンの接種を推奨すると発表した。これを受けて、来週から本格的に接種が始まる見通し。
 米メディアによれば、早ければ週内にも一部で接種が始まる可能性がある。改良ワクチンは米ファイザーと米モデルナが、追加接種用としてそれぞれ開発。既存のワクチンは感染力の強いオミクロン株に対して予防効果が弱まることが課題だった。このため、両社はコロナの従来株に加え、米国で流行するオミクロン株の派生型「BA.4」と「BA.5」をベースに、ワクチンを改良。食品医薬品局(FDA)が8月31日に緊急使用許可を出していた。
 改良ワクチンは、ファイザー製が12歳以上、モデルナ製は18歳以上が使用対象。CDCは12歳未満についても、数週間以内に推奨決定を出す見通し。 (C)時事通信社