エマニュエル駐日米大使は2日、東京都内で講演し、中国の脅威やロシアによるウクライナ侵攻、新型コロナウイルスの感染拡大で「国際関係が転換した」と述べた。こうした中、日本はアジア太平洋地域において「利益を共有するパートナー」だとして、エネルギーやデジタル技術の面での連携の必要性を訴えた。
 エマニュエル氏は、覇権主義的動きを強めるなどする中国について「他国のアイデアを積極的に盗んでいる。何度も知的財産を盗んでいる」と批判。日本や韓国などの国々が被害を受けてきたと強調した。
 ウクライナへの侵攻を続けるロシアに関しては「勝つ道はない。彼らの友人は、北朝鮮、シリア、イランしかいない」と指摘。ロシアによる核使用の懸念が高まる中、「弱いから核をちらつかせるのだ」と非難した。 (C)時事通信社