宮城県の村井嘉浩知事は5日の定例記者会見で、全国に先駆け、2日から運用を始めた新型コロナウイルス感染者の「全数把握」の見直しにより、医療機関からの感染者の発生届が約8割減ったことを明らかにした。村井氏は「混乱なくスムーズに移行できたと思う。まだ始まったばかりなので医療機関の状況をよく把握して確実な運用に努めたい」と強調した。
3、4日の仙台市を除く県内の感染者(計1770人)のうち、医療機関を受診したのは1604人。これまでは受診者全員が保健所への発生届提出の対象だったが、全数把握見直しで65歳以上や重症化リスクがある人などに限定された結果、325人となった。
先行スタートしたのは宮城のほか、茨城、鳥取、佐賀の計4県。政府は今後、見直しを全国一律で行う方針で、村井氏は「先行する4県で混乱なく進めることが国の大きな判断にもつながると思う」と述べた。 (C)時事通信社
コロナ発生届、8割減=全数把握見直し「混乱なし」―宮城県

(2022/09/05 14:55)