【北京時事】ロイター通信によると、カザフスタン外務省は5日、中国の習近平国家主席が14日にカザフを訪問すると発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、習氏は2020年1月のミャンマー訪問を最後に国外へ出ておらず、約2年半ぶりの外遊となる。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、習氏が今月15~16日にカザフの隣国ウズベキスタンで開かれる上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、ロシアのプーチン大統領と会談するという観測を伝えている。両首脳が対面で会談すれば2月以来で、ロシアのウクライナ侵攻後初めてだ。
 習氏はカザフ入り後、トカエフ大統領と会談し、両国間の合意文書に署名する。中国は、新疆ウイグル自治区と隣接し、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」の物流中継地を担うカザフとの安定的な関係を重視。習氏は13年、カザフでの演説で同構想の一端を明らかにした縁がある。 (C)時事通信社