新型コロナウイルス感染者の「全数把握」の見直しについて、神奈川県の黒岩祐治知事は5日、国が情報システム「ハーシス」の改修を終える20日ごろから実施する考えを明らかにした。これまでは当面見送る方針を示していた。
 全数把握の見直しでは、感染者の発生届の対象が高齢者らに絞り込まれる。黒岩氏はこれまで、対象外となった人への対応に不備が生じることを懸念。「(国方針には)大きな矛盾点がある」と指摘していたが、5日開かれた県の感染症対策協議会終了後、記者団に「(矛盾点は)半分解消された」と述べた。 (C)時事通信社