新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限が7日、緩和された。日本入国時の陰性証明が条件付きで不要になり、同日朝の羽田空港では、旅行客から負担軽減につながると歓迎する声が上がった。航空会社では国際線の予約件数が増加している。
台湾留学中で日本に一時帰国したという男子学生(20)は「陰性証明取得にお金がかかり負担だったのでありがたい」と喜んだ。仕事でシンガポールに赴任するという男性会社員(30)も「今後日本に帰国しやすくなる」と話した。
日本航空によると、政府が水際対策緩和を発表した8月下旬以降、国際線の予約件数が伸びている。日本発の海外行きはビジネス利用客を中心に拡大しており、10月分の週間予約件数は緩和発表後の1週間で、8月中旬の週の6.6倍に急増した。路線別では、海外旅行需要の高まりも背景に、北米や欧州、ハワイが好調という。
入国者数の上限引き上げや、添乗員を伴わないパッケージツアーの受け入れも始まり、訪日客の増加が期待される。ただ、日本入国にはまだ制約が多いとして、観光業界からはさらなる緩和を求める声が出ている。 (C)時事通信社
負担軽減と歓迎、国際線予約に勢い=コロナ水際対策緩和で旅行客ら―羽田空港

(2022/09/07 12:45)