新型コロナウイルス感染や重症化の予防をうたった健康食品のインターネット広告などには根拠がないとして、消費者庁は9日、景品表示法違反(優良誤認)で「山田養蜂場」(岡山県鏡野町)に再発防止などを求める措置命令を出した。
対象となったのは、「ビタミンD+亜鉛」、「1stプロテクト」、「2ndプロテクト」のサプリメント3種。昨年11月~今年2月、各商品の発売などに合わせて、自社ウェブサイトやダイレクトメールに「新型コロナウイルス感染と重症化 どちらも予防したい…お客さまの声に応えて 新発売」、「コロナ時代を生き抜く対策を万全に 万が一のときも安心」と表示していた。
同社からは表示の裏付けとする資料が提出されたが、消費者庁は「合理的根拠がない」と判断した。同庁担当者は「新型コロナウイルスの予防効果が客観的に認められたサプリメントや食品は存在しない」と話している。
山田養蜂場は「今回の措置命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」とのコメントを出した。 (C)時事通信社
山田養蜂場に措置命令=「コロナ予防」根拠なし―消費者庁

(2022/09/09 17:35)