【北京時事】中国の習近平国家主席は14~16日の日程で、中央アジアの隣国カザフスタンとウズベキスタンの2カ国を歴訪する。ウズベクでは上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、ロシア側の発表によると、プーチン大統領と15日に会談する。習氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降は国外へ出ておらず、2020年1月のミャンマー訪問以来2年8カ月ぶりの外遊となる。
 中国外務省の毛寧副報道局長は13日の記者会見で、習氏の感染防止策に関し「関係国と共に習主席訪問の安全や成功を確保する」と述べた。
 習氏は共産党総書記として3期目が確実視される党大会を10月に控える。政治的に重要な時期の外遊再開は、米国や西側諸国が形成してきた国際秩序を揺さぶる枠組みとして中ロ主導のSCOを重視していることの表れだ。ロシアによるウクライナ侵攻後で初めてとなる中ロ首脳会談では、両国への包囲網形成を進める米側陣営に対する「共闘」をアピールするとみられる。
 共産党序列3位の栗戦書・全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)は7日、ロシア極東ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラムに出席し、プーチン氏と会談して地ならしを進めた。新華社通信によれば、栗氏は「中ロ新時代の全面的戦略協力パートナーシップが力強い発展の勢いを保っている」と伝え、プーチン氏は中ロ関係が「特殊性と重要性」を兼ね備えていると強調した。
 習氏が14日に訪れるカザフもSCO加盟国。中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」について習氏が最初に触れたのが13年にカザフで行った演説だった経緯があり、トカエフ大統領との会談でも主要議題となる見通しだ。
 その後に訪れるウズベクのサマルカンドでは15、16両日のSCO首脳会議に出席。現地入りするインドのモディ首相とも個別に会談する可能性がある。中国は国境で対峙(たいじ)するインドが米側へ一層傾斜することを警戒している。 (C)時事通信社