【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日の記者会見で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の「終息が視野に入った」との認識を示した。世界で先週に報告された死者数は、流行初期の2020年3月以来の低水準になったという。
 WHOの統計によると、9月5~11日の世界の死者数は約1万1000人。世界的に7~8月よりも死者数が減少傾向にある。ピークだった昨年1月には、1週間で10万人超が死亡した。
 テドロス氏は「パンデミックを終わらせるのに、われわれはかつてないほど良い位置にいる。まだ到達してはいないが、終息が視野に入った」と語った。
 一方で、「走るのをやめるには今は最悪の時だ」と述べ、対策の手を緩めてはならないと強調。具体的には、ワクチン接種や検査を通じた感染の早期確認などを続けるよう求めた。 (C)時事通信社