【ニューデリー時事】インドの首都ニューデリーで1日、緑茶や抹茶といった日本茶の試飲会が開かれた。在住邦人による茶道の実演も行われ、参加した約50人は本格的な茶の味を楽しんだ。
 日本茶の魅力を知ってもらい消費拡大につなげようと日本貿易振興機構(ジェトロ)が企画。新型コロナウイルス感染への懸念から渡航が難しいこともあり、インドでの販売を目指す静岡県や京都府などの会社から商品のみを送ってもらった。
 インドは世界最大の紅茶生産国で、日本茶の普及は「限定的で、まだこれから」(ジェトロの担当者)。それでも近年健康志向の高まりを受け、日本茶が流行している米国経由で知るインド人も多いという。
 参加した会社員アンキタ・ミシャラさん(26)は「茶道はとても静かで穏やかだった。日本茶は甘くなく健康的。お菓子に合うと思う」と声を弾ませた。 (C)時事通信社