野外彫刻のコンクール「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」が、山口県宇部市で開幕した。29回目となる今回は、コロナ禍で3年ぶりの開催。会場のときわ公園彫刻の丘には、応募があった49カ国299点から選ばれた15点の作品がお目見えした。会期は11月27日まで。
 戦後からのまちの復興と美化に向け、1961年にスタート。大賞には、コロナ禍で生まれた他者との距離感をアクリル板で表現した彫刻家の西沢利高氏による「ディスタンス」が選ばれた。
 篠崎圭二市長は開幕式で「コロナ禍もあり、人やアートに触れる喜びやありがたさを学んだ。私たちの心に訴え掛ける彫刻の思いを楽しんでほしい」とあいさつした。 (C)時事通信社