【ビジネスワイヤ】がん治療薬開発の伊ネルビアーノ・メディカル・サイエンシズは、同社の次世代PARP1(ポリADP-リボースポリメラーゼ1)阻害剤「NMS-293」の開発で独メルク・ヘルスケアと提携したと発表した。PARP阻害剤は、相同組み換え修復遺伝子を欠くBRCA変異腫瘍の治療効果を持つ。NMS-293は経口投与可能なPARP1阻害剤で、第一世代のPARP阻害剤と比較して、PARP1選択性と脳透過性が高い。現在、BRCA変異腫瘍に対する単剤療法と再発性膠芽腫に対する併用療法が初期臨床開発段階にある。今回の提携契約には、メルクが独占権を行使できるオプションが付く。(C)時事通信社