AGCは3日、新型コロナウイルスのワクチンの原料となるメッセンジャーRNA(mRNA)などの製造拠点を、横浜市内に新設する検討に入ったと発表した。数百億円を投資し、2025年の稼働開始を目指す。
 政府は経済安全保障の一環として国産ワクチンの生産体制強化を進めており、こうした動きに対応する。
 バイオ医薬品の研究拠点があるAGC横浜テクニカルセンター(横浜市)に、平常時はmRNA医薬品やバイオ医薬品、パンデミック時にはmRNAワクチンなどの製造に切り替えることのできる設備を新設する。年間数百万回から数千万回の接種に対応できる原料を量産する計画。 (C)時事通信社