食品宅配オイシックス・ラ・大地は5日、給食大手シダックスへのTOB(株式公開買い付け)の期限を、同日から20日に再延長すると発表した。一方、鋭く対立してきたシダックス取締役会との協議は7日をめどに合意できるとの見通しも示し、TOBが成立する可能性が高まってきた。
オイシックスと組むシダックス創業家出身者を除いた同社取締役会はこれまで、主力の給食事業について、TOBが成立すればオイシックス以外の企業との協業機会が失われるとして、TOBに反対してきた。だが、取締役会は現在、協業先を公正に検討する枠組みづくりをめぐってオイシックスと協議を進めており、両者は合意に近づいているという。
オイシックスは、合意が成立して取締役会が反対姿勢から転じれば、改めてシダックスの大株主である投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」にTOBへの応募を求める考えだ。ユニゾンも5日、オイシックスの発表を受け「前向きな動きと捉えており、協議の進展に期待したい」とコメントした。 (C)時事通信社
シダックスTOB、成立の可能性=期限は延長―オイシックス

(2022/10/05 21:04)