全日本空輸は5日、冬の一時金を今年度、3年ぶりに支給する方針を労働組合に伝えた。支給額は月例賃金の2カ月分。新型コロナウイルス禍で急減した旅客数が回復しつつある状況を踏まえ、物価上昇などで高まる社員の生活不安を払拭(ふっしょく)するのが狙い。
 全日空はコロナ禍前の2019年度、夏と冬にそれぞれ2カ月分の一時金を支給した。しかし、経営環境の悪化を受け、20年度の夏は1カ月分に削減。同年度の冬、21年度の夏と冬は支給額をゼロにした。今年度の夏は1カ月分だった。 (C)時事通信社