J・フロントリテイリング=2022年8月中間連結業績(国際会計基準)は増収増益。売上高はコロナウイルス流行の第6波、第7波で想定より伸び悩んだものの、コスト削減が奏功し、事業損益は3.7倍に拡大した。
傘下の大丸松坂屋百貨店の既存店売上高は25.0%増。ただ、コロナ禍前の19年8月期に比べると15.7%減にとどまる。
通期の業績予想は据え置き。下期は、販売好調な高級ブランドや高級時計の売り場改装により百貨店事業のてこ入れを図る。免税売上高は水際対策が大幅に緩和されたことにより、120億円(上期は53億円)を見込む。
記者会見した好本達也社長は、水際対策の緩和について「期待が一気に膨らんでいる。中国はまだすぐに動きださないだろうが、共産党大会が終われば新しい動きが出るのではないか」と、中国人客の本格的な来日に期待を示した。(C)時事通信社
〔決算〕Jフロント、8月中間増収増益=コスト削減が奏功
(2022/10/11 16:48)