日本医師会の松本吉郎会長は12日の定例記者会見で、政府が現行の健康保険証を2024年秋ごろをめどに原則廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方向で検討していることに関し、「医療現場でも混乱が生じる可能性がある」と述べた。廃止後もカードを取得しない人への対応などを課題に挙げ、「しっかりと手当てをしてもらいたい」と政府に求めた。
マイナ保険証は、医療機関や薬局に設置された機器で簡単に本人確認ができ、専用サイトで過去に処方された薬の履歴などが閲覧できる。ただ、対応可能な医療機関などは3割程度にとどまっている。
松本氏は「保険証を廃止するのであれば、国民にしっかり理解してもらうことが重要だ」と強調した。 (C)時事通信社
日医会長「混乱生じる可能性」=現行保険証廃止検討で

(2022/10/12 18:34)