カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが13日発表した2022年8月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前期比60.9%増の2733億円と、過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染拡大が落ち着き、欧米や東南アジアなど海外で売り上げが伸長。円安が円換算の利益を押し上げ、値引き販売の抑制も収益向上につながった。
 国内では、冬物の売れ筋商品の欠品が響いて減収となったが、値引き抑制で増益を確保した。中国大陸ではコロナ対策の行動制限が響き減益。ウクライナ侵攻で営業を停止したロシアでは減損損失を計上し赤字だった。 (C)時事通信社