新型コロナウイルス対策の持続化給付金を詐取したとして、詐欺罪で起訴されたグループの指示役とみられる谷口光弘被告(48)の長男、大祈被告(23)の初公判が13日、東京地裁(長池健司裁判官)であった。大祈被告は罪状認否で、起訴された4件の詐欺を認めた。検察側は追起訴を予定していると明らかにした。
 検察側は冒頭陳述で、父親の谷口被告が2020年5月までに給付金詐取を計画し、大祈被告や太田浩一朗被告(35)らグループのメンバーが申請書類の作成や税務署への提出、名義人の勧誘などを役割分担して実行したと指摘した。大祈被告は同6月から関与し、東京・六本木のビジネスホテルに約1カ月間滞在して虚偽の確定申告書を基に多数の申請をし、約50万円の報酬を受け取ったと述べた。 (C)時事通信社