富士フイルム富山化学(東京)は14日、抗インフルエンザ薬「アビガン」について、新型コロナウイルス治療薬としての承認を断念し、厚生労働省への申請を取り下げると発表した。同社は治療効果と安全性を確認する臨床試験(治験)を進めていたが、有効性を確認できなかった。
富士フイルム富山化学は2020年10月、コロナ治療薬として厚労省に承認を申請したが、有効性の判断が困難として継続審議とされた。昨年4月、治験を再開したが、ワクチン接種の拡大や重症化率が低い変異株「オミクロン株」への置き換わりで効果の検証が難しくなり、今年3月末で治験を終了していた。 (C)時事通信社
アビガン、コロナ薬の承認断念=有効性確認できず―富士フイルム

(2022/10/14 18:06)