最先端のデジタル技術を集めた国際展示会「シーテック」が18日から21日まで、千葉市の幕張メッセで開かれる。新型コロナウイルス感染の拡大で一昨年から完全オンラインでの開催が続いたが、3年ぶりにリアル会場でも実施。国内外から562の企業・団体が出展し、デジタル技術が生活に溶け込んだ未来の姿を披露する。
17日は一部の展示が報道陣に公開された。初出展の米メタ(旧フェイスブック)は、ゴーグル型の仮想現実(VR)端末「メタ・クエスト2」を使ったバーチャル会議室を展示する。端末を装着し、仮想空間内でホワイトボードに文字を書いたり、離れた場所にいる人とハイタッチしたりする体験ができる。
京セラは道路に設置したカメラで車や人などの動きを解析し、ドライバーに危険を知らせるシステムを紹介する。ドライブシミュレーターで車を運転していると、死角から飛び出してくる人や車への注意を促す印がディスプレーに表示される。
電子部品大手のアルプスアルパインの「ステルス空中インターフェース」は、必要な時だけ空中に映像として浮かび上がらせる操作パネル。家や車の中などで機器を操作するのに使い、パネルの近くを手でなでるようにすると「ボタン」が現れる。パネルは大理石や木目調の柄で、従来品と違って表示させなければ操作端末だとは分からず、部屋や車内のデザイン性を損なわないという。 (C)時事通信社
デジタル社会の未来を展示=シーテック、18日に開幕

(2022/10/17 18:41)