日本医師会は19日、東京都内で定例記者会見を開いた。現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える政府方針について、松本吉郎会長は「現在の(カード普及の)状況を考えると2年後の廃止に関して、可能かどうか非常に懸念している」との認識を示した。
 松本会長は、現行保険証の廃止後もカードを取得しない人や、災害時の対応が課題になるとも指摘。「保険料を払っているにもかかわらず、医療機関に適切な時期に受診できないことが起こるとすると、国民や医療現場に混乱を招くことになる」として、政府に適切な対応を求めた。 (C)時事通信社